約 992,557 件
https://w.atwiki.jp/preciousmemories/pages/3325.html
《今日は特売日》 イベントカード 使用コスト0/発生コスト2/青 [メイン/自分] 自分のキャラ1枚を休息状態にする。その場合、このターン、『ましろ色シンフォニー』のキャラ1枚は、使用コスト-3を得る。 (兄さんに手伝って欲しいことがあって……。) ましろ色シンフォニーで登場した青色のイベントカード。 自分キャラ1枚を休息状態にすることで、次にプレイする『ましろ色シンフォニー』1枚の使用コストを3減らす効果を持つ。 『ましろ色シンフォニー』キャラの使用コストをなんと3も減らすことができる。 コスト3以下の『ましろ色シンフォニー』キャラならノーコストで登場させることができる。 休息状態にするキャラはサポートキャラを選べば問題ない。 カードイラストは第3話「イライラ色のドキドキ」のワンシーン。フレーバーはその時の桜乃のセリフ。 関連項目 『ましろ色シンフォニー』 収録 ましろ色シンフォニー 01-108 編集
https://w.atwiki.jp/luckystar-ss/pages/957.html
「ちょっと! 今の話聞いてた?」 「ああ、うん。もちろん」 睨みつけてくるかがみに、私は適当に返事をしてウインナーを口に運んだ。 本当は今日放送するアニメの内容を想像していて、まったく聞いていなかった。 しかし、正直に話してもかがみは怒ることだろう。 もちろん、後で嘘がばれてしまえば怒られるのだが、問題なく終わる可能性もゼロではない。 ならば! その可能性がどれだけゼロに近くても、あとは勇気で補えばいい!! 私は最近見たアニメから学んだことを思い返しながら、そんなことを考えた。 「本当に聞いてたんでしょうね……まあいいや。そういうわけだから、留守にしないでよ?」 「もちろん。引きこもり予備軍として、自宅警備に精を出すから安心してよ」 ふう。今回は誤魔化せたみたいだ。 だけど、留守にするなってなんだろう? 今日は何の日?ふっふー。ああ、そうか。私の誕生日じゃん。 それで、家で待機してろと。誕生祝いかー。ちょっと期待しちゃうな。 というか、何人で来るんだろう? かがみと、つかさ? あとは、みゆきさんもかな。 ケーキとか買って来てくれるんだろうか。 そういえば、帰り道にある洋菓子店のサービス券持ってるんだよね。どうせだから、使ってもらおうか。 「かがみ。これあげる」 「何それ? 1000円以上お買い上げの方にプリン1個プレゼント?」 「そうそう。期限切れまでにはだいぶあるけど、折角だから」 「よくわからないけど、その店に行く用事は無いから遠慮しとく。ダイエット中だから自分では使わないし」 ありゃ? あの店で買ってくるんじゃないのか。この近くでは一番おいしい店なのにね。 別の場所で買うのかな。それとも手作り? あー、つかさの手作りって可能性は高いよね。 いや、ここはあえてかがみが? 料理が苦手だった少女が、友人の誕生祝いのために、妹に助けを請いながらケーキを焼く。 姉としてのプライドが邪魔をしながらも、友人に喜んでもらいたくて努力をする。 悪くない。むしろ、いい。いいよ!? でも、待てよ? こういう時にあんまり目立つことはしないけれど、みゆきさんはどうなんだろう。 調理実習で料理の腕前は見たけれど、勉強やスポーツと同じようによく出来ていた。 さすがに、つかさには手際の良さで負けているようだったけど、それでも十分な技術だった。 まさにパーフェクト。完璧超人。一人だけでも二千万パワーズ。 「卑怯だ! 天は二物を与えずとか言うけど、3つも4つも与えてるじゃん!」 叫んでから周りを見ると、すでに授業は始まっていた。いや、終わったところ? 売店や食堂に向かって勢いよく走り出す男子生徒がいて、机を寄せ合って固まるグループもある。 あれ? 私達って、昼ごはんを食べている最中じゃなかったっけ? うん。間違いないよ。今日は久しぶりにお弁当を作ったんだよ。 たまには年上としての威厳というものを発揮しようと、ゆーちゃんの分も作ったんだよ。 それで、そのお弁当は? 鞄の中に入れてある? ……中に誰もいませんよ。 「泉さん。どうかしたんですか?」 「ううん。夢でも見てたのかな。なんか、変なんだよね」 「あんたが変なのは、いつもでしょ」 「あ、かがみ。……あのさ、さっき留守にするなとか、そんな話をしてなかった?」 いや、そんな眉をひそめられても困るよ。 お前は何を言っているんだ、なんて顔をしてないで答えてよ。 「留守にするなって言ったのは昨日でしょ。そうだ。あんた家に居なかったけど、どこ行ってたのよ?」 「どこと言われても……」 「おばさんに訊いても帰ってないと言われて、帰り道で事故にあったんじゃないかと心配だったんだよ?」 「つかさストップ。誰に訊いたって?」 「だから、おばさん。こなちゃんのお母さんにだよ」 なにそれ。つかさ、それは本気で言ってるの? 私だって、その手の話は冗談でも怒るよ? っと、電話? 私の携帯か。もしもし? ……ゆーちゃん? お弁当を忘れて行った、うん、そうだけど。 届けるって、じゃあ、なんで朝に教えてくれなかったのさ。 いや、怒ってるわけじゃないから、謝らなくていいよ。不思議なだけだから。 うん。届けてくれるんだね。わかった。待ってるから。じゃあね 「えっと、話が中断されちゃったんだけど……」 「そういえば疑問に思ったんだけどさ。こなたって、なんで『ゆーちゃん』なんて呼び方をしてるの?」 「なんでと言われてもね。呼び捨てにするのは気が引けるし、ゆたかちゃんっていうのも変じゃん?」 「だからさー、そういう特殊な呼び方じゃなくって――」 ん? お母さん? 誰が、誰の? ゆーちゃんが? 私のお母さん? またまた、ご冗談を。あれれ、でも、記憶はちゃんとあるな。 本当にゆーちゃんがお母さんなんだ。むーん。むーん。むーん。む-ん。むーん?むーん! ああっ、そんな可哀想な人を見るような目で見ないでよ、かがみ。 おかしいな。誕生日だっていうのに、どうしてこんな理不尽なトラブルに。 「みゆきさん。ええっと、今日は何の日でしょうか?」 「呉服の日ですね。呉服と言うのは」 「ごめん。すこし待ってね。呉服、ごふく、529。なるほど把握。謎は全て解けた。今日は五月二十九日!」 「なんで当たり前のことを、まるで名探偵の推理のように言うのよ?」 ツンデレは無視無視。そっか、二十九日か。 くっそー、私の誕生日だったはずなのに、なんで一日経ってるんだろう。 しかも、家族関係が改変されてるし。 あれか。思い出は改竄される、記憶は捏造されるってやつか。 でも、これって現在の時間だよね。なんで、こんなおかしな事になっているんだろう。 もしかして夢の中? 私、いつの間にか眠っていた? これが夢かどうかを確かめる方法といったら、一つしかないよね。 「かがみ、私を殴ってくれ!」 「はあ?」 「殴ってくれなければ、私はかがみと抱擁する資格さえない!」 「走れメロスですね。こういうネタならば、私にもわかります」 「ゆきちゃん。そんな事より止めようよ」 「よ、よくわかんないけど、全力でいくわよ?」 えっ? 全力全開? そこまでは希望していないんだけど……ぐはっ! うう、なんだろう。この感じは。痛いんだけど、それだけじゃない。 なんだか、目覚めるパワーというか、新しい自分にワープ進化するような。 「ふふふ、ぶったね。二度もぶった」 「いやいや、一発しか殴ってないから」 「親父にもぶたれた事無いのに! かがみなんか、紐なしバンジーにでも挑戦すればいいんですぞ!」 「お姉ちゃん……やりすぎ。こなちゃんがガチャピンの仲間みたいになっちゃったよ」 「つかささん。それはムックですぞ。いえ、ムックですよ」 「わ、私は悪くないわよ。間違っていたのは、世界のほうよ!」 そうだ。この世界は間違っている。 かがみに言われて、私は気づいた。 お母さんが生きている……それは喜ばしいことなんだと思う。 お母さんが生きていたら、母の日が苦痛にはならなかったはずだ。 というか、こっちの私の記憶では、それらは楽しい思い出になっている。 お父さんも、もっと気軽に『お父さん』として過ごしたはずで、今よりずっと情けなかったと思う。 ……うん。これはちょっと、あっちの世界よりも悪い点かも。 休みの日には家族で出かけて、あとは、そうそう、私はオタクにならなかったかも知れない。 オタクにならない? オタクじゃなかったら、部屋にゲキガンガーのプラモなんか置いてあるはずないよね。 どう見てもオタクです。本当にありがとうございました。 まあ、とにかくこの世界の私は幸せだった。 だけど、両親が揃っていることがどんなに嬉しいと思えても、この夢は選べない。 私は『かなた』という人について、お父さんの話でしか知らない。 抱き上げられた記憶もなくて、ほとんど赤の他人と言っても差し支えないくらいだ。 それでも、お母さんが私のお母さんで良かったと思っている。 お母さんが死んでしまった事も、お母さんとの思い出が無いことも、それ以外の嫌な思い出も全部。 どんなに辛いことや不幸だと言われる出来事があったとしても、それら全部を含めて『私』なんだ。 別にゆーちゃんがお母さんになっても構わないけれど、私にばっかり都合のいい世界は納得できない。 お母さんが居ないという欠落も、今の私やお父さんが存在するための重要な出来事だったんだ。 それに、お父さんの語るお母さん像は話半分にしか聴いていないけど、私を愛してくれた事だけは本当のはず。 その幸せさえあれば十分だ。向こうにだって、アニメはあるしね。 こっちの世界に慣れれば、何の苦しみも無い、幸せな少女になれるのかもしれない。 でも、忘れたい嫌な記憶があっても、理不尽な事ばかりの世界でちゃんと生きて、そこで幸せにならないと。 ま、この手の理想的な世界ってやつからの帰還は王道でもあるから、きちんと帰ろう。 そのためにも、私はこの夢をぶっ壊す。 ――泉こなたが命じる。この夢は、もう終われ。 なんてね。 「ほらっ。早く火を吹き消しなさいよ。ロウソクの溶けた部分がケーキに垂れてくるわよ?」 「え? ああ、うん」 「先程からずっと炎を見つめていますが……どうかしたんですか?」 「うんん。なんでもないよ。ただ、部屋が一瞬でも真っ暗になるのが怖くてね」 せっかく元の世界に戻ってきたのに、暗転したらまた変なことが起こりそうだから。 そう言いたかったけれど、かがみに馬鹿にされそうだからやめておく。 そっちは言わないけれど、火を消す前に念のため、ちょっと確認をしておこう。 「今日は何の日だっけ?」 「あんたね。これだけ自分のために用意されたパーティなのに、今更なにを言ってるのよ」 「今日は泉さんの誕生日ですよ」 「うん。あっ、そうだ。火を消す前に歌おうか。お祝いの歌」 「そうですね。少し気恥ずかしいですが、一年に一度のことですから」 はっぴばーすでー、とぅーゆー。はっぴばーすでー、とぅーゆー。 はっぴーばすーでー、でぃあ、こーなーた。はっぴーばーすでー、とぅーゆー。 「泉さん」「こなちゃん」「こなた」 『誕生日おめでとう!!!』
https://w.atwiki.jp/inamen/pages/27.html
アニメオタク 青年期のこと。俗にいう「大人になった」の大人にあたる。 思春期は得てして隠す傾向にある。 用例 角「お前らと違ってアニメオタクじゃねぇしwww」←恥かしがり屋さん
https://w.atwiki.jp/aspurand1106/pages/369.html
91話 明日は来るのか(前編) 運営本部、黒いゴーグルを掛けた監視員の一人が平野源五郎の元へ走る。 そして、生存者全員の生存反応が監視モニタから消えたと伝えた。 「暫く待機するように」と監視員に支持し、モニタールームへ戻らせた後、平野は側近二人――じゅんぺいとまひろに声を掛けた。 「じゅんぺい君、まひろ君、聞こえたと思うが、生存者全員の反応がモニタから消えた。 本来ならば、全員死亡したと見るべき状況なのだが、さっき話した事を覚えているかね?」 「はい」 「ハイ」 平野は第三放送終了時にまひろからもたらされた情報から、生存者6人が首輪の解除を目指している可能性を考え、 それをじゅんぺいとまひろの二人にも伝えていた。 「確か、首輪がゲーム中に外れた場合、モニタの上じゃ、死亡って出るんですよね?」 「そうだじゅんぺい君」 じゅんぺいの言うように、ゲーム中に何らかの理由で首輪が外れた場合、モニタ上ではその参加者は「死亡」扱いになる。 ゲーム中に首輪が外れると言うのは、普通ならば優勝者に信号を送って解除する以外には無い筈、だが。 「6人全員、殺し合いには乗っていない者ばかり。 当然、周囲にはもう敵も居ない。そのような中で、突然、6人全員がモニタ上で『死亡』した。 と言う事、ですね? 平野さん」 「ああ、まひろ君。君はこれについてどう思う?」 「つまり、生存者達が、首輪の解除に成功したと」 まひろが語った考察に平野が頷いた。 直後に「そんな事有り得るのか」とじゅんぺいが疑問を呈す。 彼の言う通り、参加者が首輪の解除に成功したなど信じ難い、それは平野もまひろも一緒だ。 言うまでも無く高度な技術で作られた特別製の物なのだから。 しかし、生存者の内の一人、貝町ト子が機械類に詳しいと言う事や今までの生存者達の筆談と思われる行動を振り返るに、 可能性は捨てきれない。 「取り敢えずは、生存者達の反応が途絶えた、D-6エリアの廃ビルへ『迎え』を行かせる。 もし本当に全滅していたのならそれで良し、もし首輪を全員外していたのなら、私達の元に案内する」 「大丈夫なんすか? 案内なんかして。生き残り達は、俺らの事恨んでるだろうし、絶対襲ってくると思いますけどね」 「まあ、その辺りも考えてある。安心したまえ、じゅんぺい君。まひろ君も。それでは、始めようか」 余り多くの事は語らないまま、平野はモニタールームの方へ歩き去って行った。 やや呆れた表情を浮かべるじゅんぺいと、特に表情を変えないまひろ。 「あの人、たまに根拠の無ぇ自信見せる時有っからなぁ」 「まあ、本当に危険になったら、私達は避難して良いと言っていましたし」 「そうだな、いざって時は平野さんに悪いけどそうさせて貰おうぜ」 身の振り方を話しながら、二人は休憩室へと戻る。 ◆◆◆ すっかり夜となったバトルロワイアルの会場。 最初の夜の時とは違い、銃声も悲鳴も聞こえない。聞こえるのは風の吹き抜ける音、 そして夜空を強力なライトを照らしながら飛行する大型の黒いヘリコプターのローター音のみ。 D-6エリア、廃ビルの駐車場だった場所にヘリは着陸した。 ヘリの中から、自動小銃を装備した、黒い服に身を包んだゴーグル男達が複数人出てくる。 彼らこそが平野源五郎の寄越した『迎え』の者達であった。 生存者6人が、モニタ上で生存反応の途絶えるその直前まで居た筈の廃ビルの中へゴーグル男達は入って行く。 彼らが確かめようとしているのは生存者6人の生死。 本当に死んだのか、それとも、平野源五郎の言う通り首輪を外す事に成功したのか。 「ぐあ!?」 その答えは彼らが二階フロアに足を踏み入れてすぐに判明した。 「落ちろ!」 「げぶっ」 「落ちたな(確認)」 床にうつ伏せに倒れたゴーグル男の一人を踏み付ける、生存者の一人、犬狼獣人の原小宮巴。 残りのゴーグル男達は彼女の首に、有る筈の首輪が無い事を見て取る。 「お前ら、やっぱり首輪を……」 ゴーグル男の一人が言いかけた、だが、それがゴーグル男達の発する最後の台詞となった。 次々と現れたMUR、ノーチラス、サーシャ、北沢樹里、貝町ト子に、ゴーグル男達は全滅させられてしまう。 「よし、この勢いに乗じて、あのヘリを奪うんだゾ!」 MURが号令し、生存者達が外に停めてあるヘリに向け突撃する。 ヘリの周囲にも当然武装したゴーグル男達が配備されていたが、あっと言う間に全員が排除されてしまった。 「何だお前ら……!?」 「抵抗するな」 ヘリの中へ押し入ったト子が、銃を突き付けてパイロットを脅す。 そして自分達を運営本部へ連れて行くよう命じた。 パイロットは逡巡する素振りを見せるも、銃口を目の前にしては従うしか無いと思ったのか、頷いた。 「良いゾ~これ」 「上手く行ったな、MURさんの言う通り様子見して正解だった」 ノーチラスがMURを称賛する。 廃ビルにて全員の首輪解除に成功した時に、MURの提案によってその場で全員息を潜めていたが、 しばらくして会場周囲を囲む崖の向こうから夜空を照らす強烈なライトを照らしながらヘリがやってきて、 MURの考えが正しかった事が証明された。 MUR達によって奪取されたヘリは、廃ビルの駐車場からゆっくりと飛び立つ。 ヘリが離陸した後、倒れていたゴーグル男の一人が、苦しげに身体を起こし通信機を手に取って通信ボタンを押した。 「……生存者達の、襲撃に遭い……プランBに移行、しました……」 『分かった。大変な役目、ご苦労だった』 飛び去って行くヘリを見詰めつつ、ゴーグル男は通信機の向こうの男――平野源五郎とのやり取りを続ける。 ◆◆◆ 生存者6人に奪われたヘリは、ゲーム会場を外界から完全に隔絶していた絶壁を越え、 生存者達、いや、参加者達にとって全く未知の領域に入る。 「崖を越えたみたい」 窓の外を見ながらサーシャが言う。 樹里、巴も同じように窓の外に目をやる。 会場は街灯や幾つか建物の明かりが有るのに対し、会場の外はヘリのライト以外には月の光程度しか、明かりは無い。 「暗いなあ……」 「んー、下は草原と森なのかな? なんか、建物と言うかそういう人工物が見当たらない……見当たらなくない??」 会場の外は、月明かりとヘリのライトの光で視認出来る限り、人工物が見当たらず、延々と草原や森が続いているように見えた。 道路も畑も見当たらない。現代日本において到底考えられない景色だと、6人全員が思う。 但し、厳密にはMURと、ノーチラス・サーシャ・ト子・樹里と、巴の「日本」はそれぞれ似て非なる物なのだが。 「一体ここはどこなんだろうな、いや、それ以前に、日本なんだろうか、ここは」 「それも、このゲームの黒幕に聞けば分かると思うゾ」 「おい、ちゃんと本部に向けて飛んでいるんだろうな」 会話するノーチラスとMURの横で、再びパイロットを威圧するト子。 「と、飛んでいる! ほら、見えてきたぞ」 「む……」 怯えながら話すパイロットの言に、ト子を始めとして全員がウィンドウガラスの向こうに視線を送る。 暗闇の中、ぽつんと明るい場所が視認出来た。 ヘリポートである。 「あれが本部か」 「ああ、そうだ」 「よし、みんな乗り込むゾ! 準備は良いな? 必ずこのゲームの黒幕を倒して全員で生きて脱出するんだゾ」 MURが激を飛ばし、全員が決意を新たにした。 いよいよヘリが光り輝くヘリポートへと着陸する。 暗闇の中を飛んできた6人にとってヘリポートの光はとても眩く視界に溢れる光に思わず目を瞑るが、直ぐに慣れ目を開いた。 「……? 妙だな」 外の様子にノーチラスが疑問を持つ。 四方を高い塀に囲まれたヘリポートには人っ子一人見当たらない。 普通に考えれば警備の者位は居るのではないのか? 「誰も居ないわね……?」 「警備員ぐらい居そうなものなんだけど……」 サーシャと樹里も同様に不審がる。 「とりあえず外に出よう」 MURがそう言い、6人がヘリから降りる。 その時、パイロットが微かに哂ったが、誰も気付く者は居なかった。 「あそこ、入口が有るわ」 サーシャが指差す先に、大きな両開きの扉が付いた、コンクリートの建家が有った。 あれが本部の入口に違い無い、そう判断した6人は建家に向かって、辺りを警戒しつつ歩いて行く。 本当に誰も居ない、ただただ固いコンクリートの地面が有る広いヘリポート――――の筈だった。 「ん?」 先頭のMURは急に足が沈むような感覚に襲われた。 深い泥濘に嵌ってしまった時のような。足元を見ると、そこには黒い沼のような物が広がっていた。 「うおお!? 何だこりゃ!?」 「いっ!? うあ!」 ノーチラスと樹里が吃驚の声を上げる。巴とト子、サーシャも異変に気付く。 6人全員が、先程までただのコンクリートだった筈の地面に突如出現した「黒い沼のような物」に足を取られていた。 その上、6人はどんどんその黒い沼のような物に沈んで行く。 「くそ……!」 這い出ようとト子がもがくが、もがけばもがく程どんどん沈んで行ってしまう。全くの徒労であった。 「何なんだゾ!? うわあああ……!」 為す術も無く、MURは黒い沼のような物へと完全にその身体を沈めてしまった。 続いて、他の五人も同じように沈んで行き、その後、黒い沼のような物はどんどん小さくなり、 最後には消えてしまいただのコンクリートの地面へと戻った。 「そう甘くは無いんだよなぁ……問屋が卸さないって、はっきり分かんだね」 いつの間にかヘリから降りたパイロットの男が、黒い沼のような物が有った辺りを見ながら、不穏な笑みを浮かべた。 ◆◆◆ (息が……出来ないゾ……!) 黒い沼のような物に飲み込まれたMUR。水中に居る感覚と全く同じで、息も出来ず、何も見えず、 ゴボゴボと言う自分の口から二酸化炭素の気泡が溢れ出る音しか聞こえない。 上下感覚が無くなり、最早自分が沈んでいるのか否かさえも分からなくなる。 (し、死、ぬ……!) このまま窒息して溺れ死ぬのか――――そう思った時、急に辺りが明るくなった。 途端、身体中にまとわりついていた水に似た感覚が消え、重力が元通りになり、息が出来るようになる。 だが次の瞬間にはMURは固い床に叩き付けられた。 そのMURの上にト子、サーシャ、ノーチラス、樹里、巴が次々と降ってきて、彼を下敷きにしてしまう。 「いってぇ……」 「大丈夫? ノーチラス……あいた」 「サーシャ……北沢に貝町、巴、居るか?」 「居るよ」 「ああ」 「居まーす」 「あれ、MURさんは……あっ」 「ど、どいてくれゾ……」 恨めしそうに苦しそうに、五人の下からMURが声を発する。急いで五人はMURの上から退いた。 立ち上がって自分の腰を叩くMURにサーシャが気遣いの声を掛ける。 「ごめんなさいMURさん、大丈夫ですか……?」 「何とかな、それより……ここはどこなんだ?」 MURの言に周囲の様子を確認する五人。 現在居るのは、広いホールのような部屋だった。開催式の時の部屋とは別の物のように見える。 四方を真っ白い壁に囲まれ、入口らしき物も見当たらない。 自分達が落ちてきた天井を見上げれば、そこには簡素な照明が幾つか設置された無機質な天井しか無い。 いやそもそも、あの黒い沼のような物は何なのか。ヘリポートはただのコンクリートの地面だった筈だが。 「良く分からないけど、どうも、ヘリポートからこの部屋に、転移、した? って事かしら」 サーシャが全員の疑問に対する一応の答えになりそうな結論を出した。結果から言えばそうなのだろう。 尤も、あの突然現れた黒い沼のような物は何なのか、どうやってこの部屋まで転移したのか、など、全く解決の兆しが見えない事柄も多々有ったが。 「と言う事は、ここが奴らの、運営の本部……って事か?」 ノーチラスが新たな疑問を口にした直後、異変が起こる。 6人から見て正面の壁が、自動ドアのように開き始めた。そして現れた入口から、大勢のゴーグル男達が雪崩込んでくる。 武器を構えようとした6人だったが、ここで、武器を始めとした所持品が全て無くなっている事に気付いた。 「あれ、武器無いや」 「デイパックも無い!」 キョロキョロする巴、叫ぶ樹里。 そして6人はあっと言う間にゴーグル男達に包囲されてしまう。 (まさか罠だったのか……!?) MURは自分達が本部まで来れたのは、運営側が仕掛けた罠なのではと思い始めていた。 思い出せば廃ビルにやって来たゴーグル男達は本気で抵抗していないように見えた。 首輪を外そうと言う話題は、盗聴器の存在を知る以前に多少声に出してしまっている。 運営は自分達が首輪を外した事を察知し、わざと自分達の本拠地におびき寄せたのでは――――? (いや、今はそれより……) 運営が罠を仕掛けたのかどうかより現状を打破する事を優先すべきだと、MURは頭を切り替えた。 しかし、打破するとは言っても、いつの間にか武器が無いこの状態で下手に抵抗するのは自殺行為に等しい。 ところが、ゴーグル男達も、6人を包囲すれど、何か仕掛けてくる様子も無かった。 「何だ、どうして何もしてこないんだゾ……?」 困惑の色を浮かべるMUR、他の五人も多少の差はあれど同じような反応である。 「ようこそ、この殺し合いを生き抜いた6人の強者達」 男の声が響く。すると、ゴーグル男達が道を開け、三人の男が6人に向かって歩いて来た。 その内二人は6人も良く覚えている、じゅんぺいとまひろ。 その二人を従えるように中央に居る、作務衣姿の男は、6人は初めて見る顔であった。 じゅんぺい、まひろ、そして作務衣の男――――平野源五郎は、6人の二、三メートル前方で止まる。 「……お前がこの殺し合いの黒幕なのかゾ?」 進行役を務めていたじゅんぺいとまひろを従えている事から推測したMURが切り出した。 「如何にも。私の名前は、平野源五郎。このゲーム、バトルロワイアルの支配人を務めている。 君達の前に姿を現すのは、初めてかな」 丁寧な口調と仕草で、平野は肯定し自己紹介をした。 この「平野源五郎」こそがこの殺し合いの黒幕――――そう認識した6人の表情が険しくなる。 それを全く意に介さず平野が続けた。 「まさか首輪を解除してしまうとは、驚いたよ」 「気付いていたのかゾ……」 「我々もそう甘くは無いと言う事だ。貝町君かな? 解除したのは」 「……」 平野の問いにはト子は答えず睨み付けるのみ。 ふっと不敵な笑みを浮かべるのみで平野は特に咎める事もせずに、弁舌する。 「最初は、確信していなかったのだがね。幾つかの状況証拠、とでも言うのかな? それらを纏めたのだよ……君達は、何度か不自然に無言になった事が有っただろう」 どのようにして6人が首輪解除に成功したと考えるようになったかを事細かに6人に説明する平野。 それを聞き、MURとト子が特に悔しげな表情を浮かべた。 首輪解除に関する事を隠す為の筆談が裏目に出てしまう形となったからだ。 とは言っても、首輪の盗聴器に気付く前に何回か口に出して言ってしまっている為それも一因であろうが。 「やっぱり、私達は誘い出されたと言う訳ね」 「その通りだよ。サーシャ君。首輪がゲーム中に外れるとこちらのモニタには『死亡』と表示される。 君達が一気に『死亡』となったから、確認に行かせた者に『全滅したのなら良し、さもなければ、やられる振りをして本部へ誘い込め』と、 指示を出したのだ……上手く君達は引っ掛かってくれた」 「へへ……どうも」 平野の後ろから、不快なにやけ顔をした男が現れる。ヘリのパイロットだ。 ト子に散々脅されていたパイロットも、平野の策謀の一翼を担っていたのだ。 しかし臆病なのは演技と言う訳では無いらしくト子に睨まれるとおずおずと後ろへ引き下がる。 「ここで立ち話も何だ、別室を用意してあるから、場所を移そうじゃないか」 そう言うと平野はゴーグル男達に再び道を開けさせ、6人に自分についてくるよう促す。 「どうする? MURさん」 従うべきかどうかMURに尋ねる樹里。 当然MURは迷ったが、武器は没収され大量のゴーグル男に囲まれ更に敵地のど真ん中に居る現在、 平野の言う通りにする以外に道は無さそうであった。 「今はあいつの言う通りにするしか無いだろうな……今の所、俺達をどうこうするつもりは無さそうだし、まだチャンスは有る筈だゾ」 他の五人に向かって、まだ希望は残っていると含みを持たせMURが言う。 6人は平野、じゅんぺい、まひろの三人の後について行った。 中編へ続く 前:SWORDSMEN IN THE PLAIN 目次順 次:明日は来るのか(中編) 前:SWORDSMEN IN THE PLAIN MUR 次:明日は来るのか(中編) 前:SWORDSMEN IN THE PLAIN 貝町ト子 次:明日は来るのか(中編) 前:SWORDSMEN IN THE PLAIN ノーチラス 次:明日は来るのか(中編) 前:SWORDSMEN IN THE PLAIN サーシャ 次:明日は来るのか(中編) 前:SWORDSMEN IN THE PLAIN 北沢樹里 次:明日は来るのか(中編) 前:SWORDSMEN IN THE PLAIN 原小宮巴 次:明日は来るのか(中編) 前:第三放送 平野源五郎 次:明日は来るのか(中編) 前:第三放送 じゅんぺい 次:明日は来るのか(中編) 前:第三放送 まひろ 次:明日は来るのか(中編)
https://w.atwiki.jp/ghjk7y3b/pages/9.html
略して「外タレ」3のテーマは【許し】ピーターは叔父を殺した犯人サンドマンを許す。 今日はこんな感じ。食べきれないっつの。東野みたいにチリチリとね。 難しそうな曲だけど長瀬君がんばって歌ってます。綺麗なワインレッド色のお湯。 「最近元気がなさそうだから」サンタはそういって沢山のプレゼントを届けてくれた。 本日の一曲。本日の一曲。っていうかさぁ。小説現代新人賞が300万。 その2匹のつばめ夫婦は2週間ほど前から、毎日天窓から床の間の古巣を偵察に来ているらしい。 追記。これでスリム&モデル体型になれると信じています。人生で一番大きい買い物に悩む主婦よ。 思い悩む暇もない。。そんな理由なんです。花柄のエプロンつけて作ってたな。 なんかうまく言い表せないや。
https://w.atwiki.jp/bb_archive08/pages/147.html
1月29日 投稿者:10 投稿日:2005/01/30(Sun) 12 28 MTG後筋トレ@御殿下 レッグプレス・ベンチプレス・ベントロー・スクワット・プルダウン・腹筋 今日はベンチもかなり追い込めた。スクワットで体重2倍はまだまだ遠い道のり。体重減らす方が近道かも(笑) [1033へのレス] Re 1月29日 投稿者:旧0 投稿日:2005/02/01(Tue) 22 25 今日はってなんだ? 筋トレは毎回追い込まなきゃやる意味ないだろ。 時間かけなくたって、メニューが少なくたって、確実にオーバーロード させればいいんだから、もっともっとやろうぜ。 下半身、上半身それぞれ週最低2回ずつ位はやるべきでしょ。 みんな俺より全然走れないんだし。 クロスにも毎日触ってんのか? ほんとやれること全部やってたって日本一になれる保証はないけど、 やらないことにはスタートラインにすら立てないからねえ。 むしろ二部落ち一直線だな。 せっかく清水さんが身を削りながらもまたHC引き受けてくれてるのに、 二部落ちとかじゃ洒落になんないだろ。 まだまだいけるだろ。 むっつはすごいやってるぞ。二部落ちの可能性があるようなチームの チームメイトに負けてる場合じゃないだろ。 目指さなきゃならないのは、遥かに高いところなんだし。 去年FINAL4にすら出れなくて、あの雰囲気の大井でプレーする っていう経験を持ってるのが、チームに矢島だけだろ? そういう風にしちゃった責任はまあ俺らにあるけど、そんな状況にあるんだ ってことをもっと意識してなきゃまずいだろ。 1月の練習見てても鬼気迫る感じで練習してるやつもほとんどいないしね。 かといって悲壮感漂わせちゃまずいけど。 俺は去年よりももっともっと上手くなるつもりでやってるから、 練習に参加させてもらう時にせめて刺激を得られる程度になってちょうだい。 東大が好きとかいう気持ちが昔からなくて、ただひたすら上手い人から 刺激を受けたいってことばっかり思って練習してるやつを満足させてくれ。 いろいろハッパかけながら、結局は俺が上手くなるのに利用したい って魂胆だから、逆に俺を利用するやつがでてきてくれることを望みます。 [1033へのレス] Re 1月29日 投稿者:ss 投稿日:2005/02/01(Tue) 23 15 kobaの書き込みを見てると、なんだか涙が出そうになるな。 各シーズンの最後の試合が走馬灯のように・・・。 [1033へのレス] Re 1月29日 投稿者:okumuri 投稿日:2005/02/01(Tue) 23 56 全部悔しい結果に終わってるからなあ。 今シーズン,論文提出を待たず始動しました。 やる。 [1033へのレス] Re 1月29日 投稿者:大岡 投稿日:2005/02/06(Sun) 09 33 おいこらばやしこ氏、俺もFINAL4出てるぞ [1033へのレス] ↑ 投稿者:旧0 投稿日:2005/02/06(Sun) 10 19 あっ!すっかり忘れてた。 すま●こ back
https://w.atwiki.jp/texas_mother/pages/39.html
【う】 鬱積せずにヘイトする うつりこみ被って防ごう愛国マスク うそから出たヘイト 右翼から一緒にするなと叱られる 内輪で受ける「基地外」でも世間では炎上 【ゐ】→【い】参照 【の】 ノータリン言われ続けて幾歳月 飲み会で出てきたJINROにぶちギレ 【お】→【を】参照 【く】 悔やまれるスクショで砕けた主婦の夢 くるくると返す掌暇なく 国を愛する誠なら征けよ労働奉仕皇国のため 【や】 病みさらばえて野垂れ死に死して屍拾う者なし やっつけたつもりの自分にブーメラン やくざだ無頼だしばき隊 ヤバいと削除でもスクショ 躍動と扇動の違いが判らず扇動うまい、区別と差別の区別を知らず、差別されてる人の憑依芸、ついてる俺は日本のすべて、格差を無視して日本を語る、生まれてから差別主義者に、ありがとう強要が道徳、ヘイトに黙り平和に文句 【ま】 待ちわびる有事はウヨのファンタジー マインドを操作されてます マスメディア産経以外は信じるな 枕営業はピロービジネス
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/6772.html
きっとあすはこないからきょうくらいはわらって【登録タグ き 初音ミク 娘細胞P 曲】 作詞:娘細胞P 作曲:娘細胞P 編曲:娘細胞P 唄:初音ミク 曲紹介 可愛く軽快で味わい深い歌 みんなのうたの様に可愛く軽快なリズムのメロディと深い歌詞の対比が強く印象に残る歌。 深い歌詞がメロディに乗せてスムーズに耳に入ってくるため聴く人は驚く。 しかし、聴くうちに歌詞の意味より歌の心地良さを感じ繰り返して聴いてしまう曲。 歌詞は深いがそれを感じさせず、歌を聴いてるうちに心地良くなり、歌詞を思わず口ずさむ良い歌。 歌詞 (HPより転載) きのうの きのうの 明日は昨日 あしたの あしたの 昨日は明日 さからい おっかけ カレンダー あたしの あたしの 昨日は涙 きっと明日はこないから 今日くらいは笑っていよう どうせ明日はこないから そう信じて 明日も生きよう きのうの きのうの 明日は昨日 あしたの あしたの 昨日は明日 わすれた きおくは 夢で遭う あたしの あたしの 希望は彼方 たぶん昨日はこないから 後ろも前も見ないでいいわ だって昨日はこないから 上だけ向いて さあ足踏みしましょう 最期はいつも微笑んで あたしの隣に居てくれるから 明日はきっとくるけれど 好きなように生きればいいわ コメント この曲好きですね♪(個人的に) 歌詞もいいし♥ -- 名無しさん (2010-08-24 19 40 47) いつもこの曲を聞いて元気もらってます。 -- 名無しさん (2011-09-10 08 51 22) どうせ明日なんて来ないんだ -- 名無しさん (2014-06-22 10 46 19) 明日休みなのに、変に嫌に感じる…(-。-; -- 暇人# (2018-02-11 17 56 01) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kojirou4/pages/26.html
09.俺たちに明日はない(Bonnie and Clyde 1967年 アメリカ) 監督は、アーサー・ペン(Arther・Penn)。主演はウオーレン・ベイティ(Warren・Beatty)、フエイ・ダナウェイ(Faye・Danaway)そしてジーン・ハックマン(Gene・Hackman)です。ところが、私が妙に印象に残ったのは、共演者としてのマイケル・J・ポラード(Michael・J・Pollard)とエステル・パーソンズ(Estelle・ Parsons)なのです。最近になって、エステル・パーソンズはこの映画出演でアカデミー助演女優賞を獲得したとわかり、その演技の凄さから納得しました。 ボニー・パーカー(フエイ・ダナウェイ)とクライド・バロウ(ウオーレン・ベイティ) C・W・モス(マイケル・J・ポラード)です。往年の野球のホームランバッターベーブ・ルースを思わせるお面相。そしてどこかとぼけたユーモアのある演技で目をひきます。映画では運転手の役です。 警官に襲われ、恐怖のため夫であるクライド・バックの兄バック・バロウ(ジーン・ハックマン)の後を追いかけるブランチ・バロウ(エステル・パーキンズ)。そのすごい金切り声、追いかける足の速さ、圧巻ですぞ。 この映画は、1930年代のアメリカの大恐慌時代に実在した銀行強盗、ボニーとクライドの出会いと死に至るまでを描いた犯罪映画です。当初配給元のワーナーブラザーズは、この映画の価値を認めていなかったが、公開されるやその斬新な内容が批評家たちに絶賛され、若者が続々と映画館に集まりだしました。そして最終的には空前の大ヒット作品となりました。1967年のアカデミー賞では、作品賞をはじめ10部門にノミネートされ、助演女優賞と撮影賞を獲得しました。 テキサスレンジャーの一人を捕えて、写真撮影をしようとするクライドの兄バック(ジーン・ハックマン)。ここに登場するカメラは、グラフレックス社から発売されたセンチュリー・グラフイックと思われます。しかし、このカメラは1949年発売となっています。この映画の物語は1930年代の話ですから、時代考証が合っていません。なお継続して確認はとりたいと思います。 ボニーとクライドは銀行荒らしの連続でした。しかし長続きはしません 映画の最後の場面です。待ち伏せされた警官隊の一斉射撃を浴びて、蜂の巣状になって絶命するボニーとクライドです。 (未完成) 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/yuiui/pages/335.html
192 軽音部員♪ [sage] 今日は私の誕生日。 ケーキもプレゼントもいらないから、その代わりひとつだけ。 ただ、一緒にいたい。 それなのに… 「じゃあお姉ちゃん、気をつけていってらっしゃい。楽しんできてね」 と笑顔で送り出される私。 私はこれからりっちゃんの家で開催される誕生日パーティに出席しなければならない。 いや、それはとても楽しみなんだけど。 憂も来る?って聞いたら、軽音部のみなさんだけで楽しんできてって断られてしまった。 なんでなんだろ、つまんないなぁ… みんなには本当に悪いんだけど、早く家に帰れたらいいなぁとか考えながら私はりっちゃんの家へと向かっていた。 2010/12/01(水) 06 47 34 ID k2Khmd.AO [2/6] 193 軽音部員♪ [sage] はずなのに… 「おじゃましましたぁー」 とりっちゃんの家を出る頃には外はもう真っ暗で。 私に残された今日はもうあと数時間しかなかった。 外の空気に触れた瞬間、私は思い出す。 今日は…今日の本当の目的は… 「…あぁーっ!」 叫びながら、走りだす。 みんなが持たせてくれたいろんな袋ががさがさと音を立てる。 …ごめんね、みんな。ちょっとぐちゃぐちゃになっちゃうかもしれない… 正直もうそれに構っている余裕がなくて、息を切らしながらただひたすら走った。 私にはもう一秒だって無駄に使う時間はなかった。 「う、ういっ!」 2010/12/01(水) 06 52 39 ID k2Khmd.AO [3/6] 195 軽音部員♪ [sage] リビングに着いても、やっぱり離してくれません。 「…お姉ちゃん。ケーキ、食べる?」 「いらない…いっぱい食べた」 「ゼリーとプリンもあるよ?」 「おなか…いっぱい」 「アイスはどうかな?」 「いらないってばぁ…」 最後の切り札、アイスさえもいらないなんて。 お姉ちゃんはかなり、まいっているみたいです。 「わかった。ごめんね、お姉ちゃん」 2010/12/01(水) 07 07 40 ID k2Khmd.AO [4/6] 196 軽音部員♪ [sage] 胸の前でかたく握られている腕をほどいて、体の向きを入れ替えました。 あごを肩に乗せられ、ぐりぐりと押されます。 「うー…もっと早く帰ってくるんだった…」 「でも楽しかったでしょ?」 「それはっ…そうだけどっ」 きっと時間が経つのも忘れるくらい楽しかったんだと思います。 だって、あんなに急いで帰ってこなきゃいけなかったんだもんね。 「じゃあ、やっぱり私は行かなくてよかったなぁ」 「えぇっ、来たらよかったのにー」 「だってお姉ちゃんきっと、こんな感じになっちゃうでしょ。皆さんに悪いよー」 「でも私がよくないぃー…」 「だめだよ、祝ってもらえる気持ちは大切にしなきゃ」 「大切にしてきたよぉ…」 2010/12/01(水) 07 21 15 ID k2Khmd.AO [5/6] 197 軽音部員♪ [sage] 泣きつくお姉ちゃんに、まだ言っていなかった言葉を。 「そうだね。お姉ちゃん、おかえり」 「ただいまぁ、うい」 お姉ちゃんの背中をゆっくり撫でていると、ふぅとため息が聞こえました。 よかった、落ち着いてくれたかな。 「…それだけ?」 「なにが?」 「えぇー…」 不服そうな声がします。 あぁ、まだ言ってないことがあったね。 「お姉ちゃん、お誕生日おめでとう」 「ありがとぉー、えへへ」 2010/12/01(水) 07 32 31 ID k2Khmd.AO [6/6] 感想をどうぞ 名前 コメント すべてのコメントを見る